双条光華のエンタメ一刀両断!でタグ「黒川智花」が付けられているもの

「三角関係」

 現在の巧(成宮寛貴)と澪(ミムラ)の恋は、学生時代の巧(福本有希)と澪(黒川智花)の恋と重なり、また一つ夫婦へと近づいた。

 ゆったりとした流れに変化はないが、冗長に感じられることもなく、やはり心地よい。その理由がどこにあるかは難しいが、一つには登場人物たちにあるのではないかと思う。このドラマの登場人物たちは皆、他人想いである。憎しみは微塵も感じられないし、争いも起こらない。

 それゆえに、非現実的で偽善的な印象を与え、反発を感じさせる可能性もある。しかし、それほど批判的な意見がみられないのは、ファンタジー作品であるからとも考えられるが、我々が心のどこかでこういう世界を求めているからなのかもしれない。争いもなく、誰もが周囲の人間のことを考えて行動している世界。現実には存在し得ない、空想世界だと知りながら、いや、空想だと分かっているからこそ惹かれるのだろう。

「恋の予感」

 巧(成宮寛貴)たち3人家族の周囲の人々が澪(ミムラ)の存在を少しづつ感じ始めていて、今後澪がどういう状況に置かれるかがとても興味深い。特に万里子(岡本綾)や、澪の母である涼子(三田佳子)らとの関係がどうなるかが楽しみだ。

 今回、澪が自転車に乗れないことを覚えていなかったというくだりがあったが、これは、記憶喪失という設定を上手く生かしていたように思う。一方で、彼女が蘇ってきた人間であるという点についてはまだ、あまり生かしきれていない気がするので(夫婦だった二人が再び恋をするという所で生かされているが、もうひとひねりほしい)、それを上手く使ったストーリーになることを期待したい。

 とはいえ、回想シーンにおける巧(福本有希)と澪(黒川智花)の接近に合わせて、現在の二人の距離も縮まっていくという全体の流れは無理なく構成されている。今後も過去現在両方の二人を見守って行きたい。

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